ふりがな | はるのつじいせき |
遺跡名 | 原の辻遺跡 |
ふりがな | ながさきけんいきぐんあしべちょう・いしだちょう |
所在地 | 長崎県壱岐郡芦辺町・石田町 |
発掘期間 | 西暦1993年 4月 〜 西暦2001年 2月10日 この期間,@〜Eについて,各機関が各年度単位で発掘調査を実施している。 @範囲確認調査 1994年〜 A調査研究事業 1998年〜 B圃場整備関係緊急発掘調査 1993年〜 C県道改良関係緊急発掘調査 1999年〜 D拠点遺構発掘調査 1999年〜2001年 E整備のための発掘調査 1999年〜 |
発掘機関 | @長崎県教育委員会・長崎県教育庁原の辻遺跡調査事務所 〒811-5322 長崎県壱岐郡芦辺町深江鶴亀触1092-1 A芦辺町教育委員会 〒811-5392 長崎県壱岐郡芦辺町芦辺浦562 B石田町教育委員会 〒811-5392 長崎県壱岐郡石田町池田東触672ー1 C原の辻遺跡保存等協議会 〒811-5392 長崎県壱岐郡芦辺町芦辺浦562 芦辺町教育委員会内 |
主な遺構 | 特に弥生時代について 多重環濠(東西約350m,南北約750mの範囲に楕円形状に3条巡る) 環濠に囲まれた区域には,竪穴住居群,掘立柱建物群,祭儀場跡等の遺構と環濠の外側には,墓域や通路状遺構,当時の高度な土木技術を駆使して築造した船着き場跡,掘立柱建物群,溝状遺構,水田跡の畦畔遺構等が検出されている。 |
主な遺物 | 特に弥生時代について 礎石建物の存在を予察させる建築部材である床大引材の発見,さらに青銅鏡,貨幣(五銖銭,貨泉),銅剣,鋳造鉄斧,車輿具,鉄鎚等の金属器類や瓦質土器,無文土器等の大陸系遺物が数多く出土している。 弥生時代各時期の遺物は,土器類,石器類,金属器類,木製品類,骨角器類等やイヌの骨等が約10万点出土している。 平成12年度の調査で中国の「新」(紀元8〜23年)の時代の貨幣「大泉五十」が1枚出土。 |
遺跡概要 | 原の辻遺跡は,「魏志倭人伝」記載の「一支国」の中心集落で,我が国の弥生時代を代表する大規模な多重環濠集落跡である。 遺跡は,旧石器時代から中世に至る複合遺跡で,約100haの範囲に分布す る。 【弥生時代の国の構造を解明できる希有の事例として学術的価値は極めて高く重要な遺跡として,平成12年11月24日に国指定特別史跡(約16.2ha)として指定された。(国史跡指定は,平成9年9月1日)】 特に,発掘調査の成果から中国大陸や朝鮮半島との交流・交易を示す遺物が多量に出土していることから,交流の拠点として極めて重要な遺跡であることが証明されている。 |
現在の状況 | 内容究明及び保存整備のための発掘調査を実施している。 将来的に,保存整備事業を実施して整備し公開する予定である。 遺跡内にある当該展示館で,原の辻遺跡から出土した主な遺物を展示公開している。(入場無料) |