佐賀県のおもな遺跡の詳細

ふりがな よしのがりいせき
遺跡名 吉野ヶ里遺跡
ふりがな かんざきぐんかんざきまち・みたがわちょう・ひがしせふりそん
所在地 神埼郡神埼町・三田川町・東脊振村
発掘期間 西暦1986年5月〜継続中
発掘機関 佐賀県教育委員会
主な遺構 旧石器・縄文時代遺構
弥生時代環堀集落・墳丘墓・甕棺墓群・祭祀遺構 ほか
古墳時代前方後方墳 ほか
古代 官衙的遺構、官道 ほか
中世 城館・寺院跡 ほか
主な遺物 青銅器(銅剣・銅鏡ほか)・青銅器鋳型(銅剣・銅矛・巴形銅器ほか)・鉄製品(剣・ヤリガンナほか)・石器(農耕具・武器ほか)・石製品(管玉・勾玉ほか)・ガラス製品(管玉)・土器・貝製品(貝輪ほか)・錫・絹等織物類・獣骨ほか自然遺物・[人骨]
遺跡概要  弥生時代のものについては、40haに及ぶ大規模な環壕集落や墳丘墓、甕棺墓地などが確認された地域の中心的な集落である。集落を構成する遺構として、物見櫓・巨大中心的建物の外掘立柱建物跡群・高床倉庫群・多数の竪穴式建物など、『魏志倭人伝』の記述とその世界を彷彿とさせる遺構、そして多種多様な出土遺物が見られ、日本の初期農耕社会における社会・宗教的世界のみならず、政治・経済等様々な資料を提供してくれた。また青銅器鋳造関連遺構など技術的な先進性を示す遺物、朝鮮・中国など大陸との関係を窺わせる遺物など注目すべき資料も多い。
 そのほか古代の官道・官衙的建物群など重要な遺構が多数確認されている。
現在の状況 平成元年3月に保存が決定し、同2年5月に国史跡、3年5月には特別史跡に指定された。現在国営公園として整備中であり、13年4月21日から第1期開園が行われる。


りがな なばたけいせき
遺跡名 菜畑遺跡
ふりがな からつしなばたけあざしょうえんじ
所在地 唐津市菜畑字松円寺
発掘期間 西暦1980年12月〜1981年9月
発掘機関 唐津市教育委員会
主な遺構 縄文時代前期〜中期 土壙墓・貝塚 ほか
縄文時代晩期〜弥生時代中期 水田・住居・壺棺墓 ほか
主な遺物 土器・石器・木器・漆器・玉類・土製品・骨角製品 ほか
遺跡概要 縄文時代前期〜弥生時代中期の遺構・遺物が確認できたが、特に縄文時代晩期から弥生時代中期にわたる数期の水田遺構が確認できている。
最下層の水田面からは炭化した米や木製農具とともに縄文時代晩期後半の土器が出土し、現在確認できる最古期の水田跡として注目されている。
現在の状況 昭和58年5月に史跡指定され、保存整備が行われ、資料館「末盧館」が建設されている。


りがな きいじょう(き)じょうあと
遺跡名 基肄(椽)城跡
ふりがな みやきぐんきやまちょうこくら
所在地 三養基郡基山町小倉(一部福岡県)
発掘期間 西暦1976年 礎石群確認調査
西暦1993年〜1994年 水門測量調査
発掘機関 基山町教育委員会
主な遺構 土塁・礎石群・門・水門 ほか
主な遺物
遺跡概要 白村江の戦いの後、665年に国内防備のため築かれた朝鮮式山城。城域は総延長4.3kmにわたって土塁が尾根上を一周し、途中に門跡3ヶ所、水門1ヶ所、また城内に建物跡40棟以上がある。
現在の状況 昭和12年12月に特別史跡に指定され、保存整備が検討されている。


りがな なごやじょうあとならびにじんあと
遺跡名 名護屋城跡並陣跡
ふりがな ひがしまつうらぐんちんぜいちょう・よぶこちょう・げんかいちょう
所在地 東松浦郡鎮西町・呼子町・玄海町
発掘期間 西暦1976年〜継続中
発掘機関 佐賀県教育委員会・鎮西町教育委員会・呼子町教育委員会・玄海町教育委員会・名護屋城博物館
主な遺構 城郭遺構 石垣・建物・土塁 ほか
主な遺物 陶磁器・瓦等
遺跡概要 文禄・慶長の役(1592〜1598)で朝鮮半島への侵略の根拠地となった城である。参集した全国諸大名の陣跡が3町にまたがって広く分布している。名護屋城本城は総面積170,000平方メートルで渦郭式。陣跡は徳川家康陣跡、石田三成陣跡など、現在120ヶ所あまりが確認されている。石垣、土塁、堀、建物などの遺構が良好に残っているものが多い。
現在の状況 大正15年11月史蹟指定、昭和30年8月に特別史跡に指定され、保存整備が継続して行われている。平成5年10月には県立名護屋城博物館が開館した。

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