福井県のおもな遺跡の詳細


ふりがな いちじょうだにあさくらしいせき
遺跡名 一乗谷朝倉氏遺跡
ふりがな ふくいけんふくいしきどのうちちょう
所在地 福井県福井市城戸ノ内町
発掘期間 西暦1967〜1969年度 足羽町教育委員会(1971年に福井市と合併)
西暦1970年8月20日〜24日 金沢大学・福井大学
西暦1970年10月〜西暦1971年度 福井県教育委員会
西暦1972〜1981年度 福井県教育庁朝倉氏遺跡調査研究所
西暦1981年度〜 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
現在も発掘調査は継続中。すでに第100次調査を超えている。
発掘機関 上記参照。
主な遺構 朝倉氏の館跡、庭園、武家屋敷、町屋、寺院、墓地、
道路、山城、城戸、その他多数。
主な遺物 輸入陶磁器、陶磁器、土器、各種石製品、漆器、木簡、
木製品、金属製品、炭化文書、経典、武具、工具、
祭祀具、玩具、その他多数。
30年間で約150万点出土。
遺跡概要  本遺跡は、福井県のみならず日本を代表する戦国時代の中世都市である。
関係者の努力によって大規模な改変を受けることもなく、1971年に山城・
城下町を含む278haが国の特別史跡指定を受ける。30年以上100次をこえる
調査によって、本遺跡が中世史研究・史跡整備の上で果たしている役割は
特筆すべきものがある。
現在の状況  現在も発掘調査は継続中。町屋跡は一部立体復元され、露出展示を基礎
として公園化。遺物は資料館で収蔵・展示。


ふりがな とりはまかいづか
遺跡名 鳥浜貝塚
ふりがな ふくいけんみかたぐんみかたちょうとりはまあざたかせ
所在地 福井県三方郡美方町鳥浜字高瀬
発掘期間 西暦1962年7月24日〜30日 第1次 同志社大学・立教大学
西暦1963年8月1日〜7日  第2次 立教大学
西暦1972年3月18日〜西暦1972年4月9日 第3次 福井県教育委員会・若狭考古学研究会
西暦1975年7月20日〜西暦1975年10月20日 第4次 福井県教育委員会・若狭教育事務所
西暦1980年7月11日〜西暦1980年12月27日 第5次 福井県教育委員会・若狭教育事務所
西暦1981年6月18日〜西暦1981年11月30日 第6次 同上
西暦1982年7月1日〜西暦1982年11月30日 第7次 福井県教育委員会・若狭教育事務所(〜9月30日)、福井県立若狭歴史民俗資料館(10月1日〜)
西暦1983年7月1日〜西暦1983年11月30日 第8次 福井県教育委員会・福井県立若狭歴史民俗資料館
西暦1984年7月1日〜西暦1984年12月5日 第9次 同上
西暦1985年7月1日〜西暦1986年1月18日 第10次 同上
発掘機関 上記参照。
主な遺構 縄文時代の貝塚、竪穴住居、杭群他。
主な遺物 縄文時代の土器、石器、骨角器、木製品、漆塗木製品、縄、編物、丸木舟、動植物遺体。
遺跡概要  本遺跡は縄文時代前期を主として、縄文時代のほぼ全期間を通じて形成された貝塚を伴う低湿地遺跡である。「縄文人のタイムカプセル」の愛称をもつ稀有な好条件のもと、大量の生活遺物が良好な状態で発見された。
現在の状況 公園化。遺物は福井県立若狭歴史民俗資料館で収蔵・展示。
美方町立縄文博物館にても展示。


ふりがな はやしふじしまいせき
遺跡名 林・藤島遺跡
ふりがな ふくいけんふくいしいずみだちょう
所在地 福井県福井市泉田町
発掘期間 西暦1996年5月7日〜継続中
発掘機関 福井県教育庁埋蔵文化財調査センター
主な遺構 中世の土坑、井戸、掘立柱建物
古墳時代後期から古代の水田
弥生時代後期の住居址、掘立柱建物、土坑、溝、河川、船着場?
主な遺物 土師器、弥生土器、管玉、管玉未製品、錐・たがねなどの鉄製工具類
勾玉、砥石、打製石斧、磨製石斧、縄文土器。
遺跡概要  本遺跡の弥生時代後期の集落は、九頭竜川の支流が形成したいくつもの微高地に立地している。そして各集落は河川によって結びつき、越前における大拠点集落を形成している。特に玉作り工房からは良好な資料が出土しており、北陸における玉作りや鉄製品研究に欠かせない遺跡である。
現在の状況 現在も発掘調査は継続中。調査地は県道・水田。


ふりがな ろくろせやまこふんぐん
遺跡名 六呂瀬山古墳群
ふりがな ふくいけんさかいぐんまるおかちょうかみくめだしもくめだ
所在地 福井県坂井郡丸岡町上久米田・下久米田
発掘期間 西暦1978年7月8日〜西暦1978年10月23日
発掘機関 福井県教育委員会
主な遺構 1号墳 前方後円墳(全長約147m) 2段築成、葺石
3号墳 前方後円墳(全長約85m) 2段築成、葺石
他、方墳3基
主な遺物 円筒埴輪、形象埴輪(家形埴輪他)
遺跡概要 本古墳群は、九頭竜川が福井平野に流れ込む右岸の標高200mの丘陵に位置する。この古墳群からは九頭竜川の形成する沖積地を挟んで日本海を遠望できる。
 本古墳群の1号墳は全長約147mを誇り、越前のみならず北陸最大級の前方後円墳である。
現在の状況 良好に保存。現状は山林。


ふりがな にしやまかまあとぐん
遺跡名 西山窯跡群
ふりがな ふくいけんにゅうぐんおたちょうおたしもがわらちく
所在地 福井県丹生郡織田町織田下河原地区
発掘期間 西暦1996年4月24日〜西暦1996年9月30日
発掘機関 福井県教育庁埋蔵文化財調査センター
主な遺構 鎌倉時代の越前焼窯跡
時期不明未完成窯跡1基
主な遺物 越前焼、縄文土器、弥生土器、須恵器。
遺跡概要 本遺跡の越前焼窯跡の灰原は、日常雑器の甕・壺・すり鉢が出土遺物の大半を占める。
 しかし、その他には水注・陶硯・陶錘・分銅形陶製品・経筒(外容器)・人面形陶製品等が若干出土した。これらの製品は本来製作されていないと考えられていた製品で、越前焼の研究において重要な遺跡である。
現在の状況 灰原のみ消滅。窯跡は保存。

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