ごあいさつ                                   

 弊社では、埋蔵文化財の発掘調査を行っております。現在の埋蔵文化財の発掘調査は、
殆どの場合公共事業や民間開発により遺跡の保存が不可能な場合に行われます。ここで問題なのは、開発により我々の生活は豊かで快適なものになっていきますが、その反面で土の中にある我々のご先祖様が残した生活の跡は破壊され、当時の生活を知るうえでの貴重な資料が失われてしまうということです。ゆえに、埋蔵文化財の発掘調査は失われてしまう遺跡を記録保存する上で大変重要な仕事であると言えます。一言で遺跡を記録保存すると言っても現在、写真や図面、出土する土器や石器など資料は膨大な量になっています。これからの時代は、この膨大な発掘資料をどのように保存し利用していくかが重要になってくると私は考えております。

 そこで弊社では、最近よく言われるデジタルアーカイブ構想というものを埋蔵文化財の発掘資料にも導入していこうと考えております。デジタルアーカイブ構想とは、デジタルアーカイブ推進委員会が推進しているもので「有形・無形の文化資産をデジタル情報の形で記録し、その情報をデータベース化して保管し、随時閲覧・鑑賞、情報ネットワークを利用して情報発信」することであります。これにより貴重な文化財資料をすぐれたデジタル情報の形で記録し、デジタル情報をデータベース化して正しく保管し閲覧できます。そして、高速通信網でデータベースを利用できるようにして、学校教育や生涯学習、研究に利用できたらと考えております。

代表取締役